大正時代に作られた藤本連が前身の蜂須賀連は、行儀と礼節を重んじ正調を継承しながらも、斬新な舞台演出に積極的に取り組み、観る人を飽きさせない魅力的な演出を目指しています。団扇や提灯を手に粋な着流し姿で自由奔放に踊る男踊り、淑やかで優美な集団美を誇る女踊り、さらには伝統の「蜂須賀太鼓」と提灯踊りの迫力ある競演も見どころです。全国各地の祭りや記念行事に招待していただき、一年を通して活動をしています。
男踊りの基本は団扇踊り。振り方は十人十色で、技を極めようと修練するが、奥深く果てしない。ときに団扇を提灯に持ち替え、豪快な踊りに。どちらの踊りも満面の笑みを観客に向けて踊る。
戦前の〝お嬢さん連〟の伝統と美学を受け継ぎ、上半身は浅い前傾姿勢をとって、淑やかに踊る。浴衣は、通常より二寸ほど長い袖丈に仕立てる。裾を絡げたときに、膝と平行に着付けるのが流儀。