殿様連のルーツは、徳島市東部の住吉島の人たちが集まって活動していた住吉連です。この地域に武家屋敷が数多くあったことから、昭和26年に殿様連と改名しました。男踊りは提灯を激しく振る豪放磊落な暴れ踊りを身上とし、女踊りは淑やかで流れるような踊りで観客を魅了します。今ではさまざまな舞台で使われている笛の旋律「吉野川」は、殿様連が元祖です。連のモットーは「飲んで騒いで楽しく踊る」。踊りと鳴り物が一体となった阿波踊りを存分にお楽しみください。
弓張り提灯は、頭よりも高い位置に垂直に構える。踵を地に着けず、差し足で小気味よくリズムを刻む。奔放自在が連の身上で、豪快に凛々しく踊る。踊り子自らが楽しむと、見る者に感動が伝わる。
親指を人差し指に添えて、手を交互に前方に出す。下駄がお尻に付くまで、足を素早く蹴り上げる。編み笠を浅くかぶり、観客には満面の笑みを向ける。古きよき時代を思わせる、古風な振る舞いが魅力。