昭和42年、正統派の阿波踊り連として結成しました。連員が大きな夢と希望を持つことを願い、「末広がりは縁起がよい」と扇連と名付けました。発足以来、藍色とピンクを基調とした扇の図柄を配した衣装で、調和のとれた踊りを育ててきました。伝統のリズムを大切にした鳴り物を中心に、個性と切れのよい団扇さばきの男踊り、チームワークが光る洗練された女ハッピ踊り、優しくしなやかに粋さを追及する女踊り、さらに扇連独自の「扇踊り」が特徴です。
踊り子は、団扇と扇の双方を使いこなす技を持つ。どちらも、しなやかに手首を動かせる技が必要。背筋は反るほどに伸ばし、腰を低く落として、つま先を立てて踊る。弾けるスマイルは欠かせない。
ひらひらと華麗に舞う「扇踊り」は、伝統の美技。扇と反対の左手指先の細やかな動作にも気を配る。風に吹かれる柳のように、しなやかに腰を動かせる。情緒あふれる古風な所作が、踊りの色気を高める。